ありがとう、ありがとう。

gentle-smile2005-12-26

今日はハッピーなことが連続の一日だった。
まるで今年一年の苦労に対するご褒美をもらったみたい。
 
今朝テレビを見ていると、
昨日見たフィギュアスケートのオリンピック出場選手たちがずらり。
相当の感銘を受けた翌日なだけに、
彼女らのひとつひとつの言葉がじんわりと伝わってくる。
なんて気持ちのいい朝なんだ。
 
ほぐれた心とともにチャンネルを回してみると、
今度は目覚ましテレビになんとアンジェラ・アキが生出演。
「HOME」という歌にちなんで、
彼女の母校を訪ねた映像が流れる。
その後、彼女による生演奏。
ハートフルな歌声が心地よく心に響く。
 
さらにチャンネルを回すと、
今度は小澤征爾指揮による、子供のためのオーケストラ。
ベートーベン交響曲第5番「運命」の
聴きどころを分かりやすく解説してくれたのち、
フルオーケストラでの演奏。
さすがに解説後だけあって、よく聴こえた。
 
そして時間はお昼に。
今日は、
ずっと欲しかった伊藤尚美さんというイラストレーターの原画が
ネットで発売される日だったのである。
尚美さんは最近、ガーゼ地に水彩画をプリントするのに凝っており、
以前行っていた水彩画の版画発売はおろか、
水彩画そのものもほとんどやらなくなっていた。
僕の部屋には尚美さんのリトグラフが飾ってあるが、
水彩画ということもあり、やはり原画と比べるとにじみ具合が劣ってしまう。
だから、ずっとずっと欲しかった。
おそらく待つこと約2年。
やっと、そのチャンスにめぐりあえたのだ。
買えるだろうか?
発表される作品は、欲しいものになるだろうか?
そんな期待と不安が交錯しながら、定刻の正午を待つ。
定刻5分前からは、こまめに更新。
すると正午前に登場。
さらにはかなりの好みなテイストで思わずホクホク。
早速、手短に手続きを取るとなんと注文成立!
絵自体はそれほど大きくないものの、
その分廉価で購入できた。
小さな夢がかなった。
ずっと憧れの存在だっただけに、もうすっかり上機嫌に。
ほんとうれしかった!
 
その後は用事があり、都内へ。
用事はすぐに終わり、
ついでにいつもお世話になっているお店に今年のお礼をしに回る。
どこも心にゆとりのある店員さんだけに、
話しているだけでこちらまで心が和らぐ。
話したことのお礼も言いたいぐらいだった。
アロマのお店に行ったが、そこでは
「あなたと話していることが、一番の癒しですよ。」
と言おうか思ったぐらい。
さすがに恥ずかしくて言えなかったけれど。
 
その後は待ち合わせしていた友達と合流。
デパートに入り、文具、CD&DVD、ペットショップ、紳士服売り場と回る。
DVDコーナーでは懐かしい映画の話に華が咲き。
ペットショップでは子犬のかわいさに心温まり、
紳士服売り場では久々にイメージが膨らむ。
特に、最近はあまりしていなかったのだが、
ネックレス等小物類には刺激を受けた。
ファッションのことで、頭はすっかり春になっていた。
感性を刺激されるのはとても気持ちよかった。
 
そして最後は、友達と料理をじっくり堪能しながらの食事。
そのお店は、銀座や赤坂の料亭に入るような食材を
チェーン店並みの破格で提供してくれる。
濃厚でそのくせさっぱりとした生カキ、
脂がよくのり、しつこさもくさみもない天然物のブリ。
自慢のダシを存分に使ったホクホクの出し巻き卵。
そして適度な塩加減でほどよく脂ののったハタハタの一夜干し。
最後は、そのお店がうどん屋ということでうどんを。
トッピングのアナゴ天は身がとろけるほど生きがよくたまらなかった。
まさに「ディナー」という言葉にふさわしいひと時。
お酒はビールを一杯飲んだだけだったが、
あんなに気持ちよく酔えたのは初めてだった。
優雅な時間を過ごせた。
 
そんなに楽しく過ごせたのも、友達がいてこそ。
友人のいるありがたみをこんなにも感じたことは初めてである。
持つべきものは良き友達。
それを教えてもらえた。
 
おおげさかもしれないが、
一生の中で5本の指に入るかもしれない。
それぐらい幸せで、しかも実りのある一日であった。
ありがとう、ありがとう。