わだかまり、ほぐれつつ。あとはタイミング待ち。

その過去をあたためなおして
また 大切にしまっておこうとしたのは
新たなはじまりを進もうと決めたから。
大きく深呼吸するように…
伊藤尚美『色つき万華鏡』より

そして脚注のように下に軽く、
「どうしても 消せない色」
 
伊藤尚美さんは水彩画家なんだけど、
以前は詩も合わせてそれなりに書いていて。
そんな本の一節に、このような言葉があった。
引用もはばかられたぐらいなので、
本当は合わせて描かれている絵も載せたいのだが
さすがにできない。
合えて言葉にすると、様々な幅で様々な色がくっきりと。
この方にしては珍しく、
べったりとさらには黒ずんだ色も入れながら描いている。
 
絵と詩と両方を合わせて感じて、
そうか、そういうことなんだ、とすとんと入ってきた。
この方を元から信じているけれど、
それ以上にそのページだけで十分入ってきた。
やっぱり消せないものはあるんだ、と再確認できたし、
それでも温め直すのは悪いことではないし。
むしろこういう過程を経て絡まっていた心がほぐれ、
新たなものを受け入れられるようになっていくんだなぁ、と。
 
彼女とメールしたあと、さすがに情報を集め、
「ご挨拶」は恋人紹介レベルだったことが判明。
されど、挨拶する程度ではあることも改めて認識。
そしてやはり関西方面に住んでいるらしく、
簡単に会うことはできないし突然行ってしまっていい距離でもない。
 
これまでは自分の彼女への思いをずっと否定しようとしてたけど、
逆に肯定してあげたらぐっと楽になれた。
好きなものは好きでよかったのだ。
そう思ったら彼女を連想させるものも、見られるようになれた。
彼女の幸せを願う気持ちはそのままでいられると思えただけで
気持ちの持ちようが断然変わった。
今は別々の道を歩むことになるけれど、
縁があればまたどこかで会うことになるはず。
最近久しぶりにつながった友人などから、そんなことも感じた。
同じものをもっていれば、また自ずと繋がるのだ、と。
 
あとはこれまでの感謝の気持ちと今後の幸せを願う気持ちを素直に伝えたい。
もう勝手知ったる仲だから、
重たくなりすぎないよう気をつけるぐらいであとはほとんど自由に。
それに向けて、ちょっとまとまった時間とエネルギーが欲しい。